なんの想いも関係性もない人から受ける痛みは、ただ『痛い』だけでしかない。
想いのある人、信頼を置ける人から受ける痛みはただの痛いとは違う。
脳に痛みが伝わる回路と快楽の回路は同じだと言われる。
だから痛みの刺激を快楽と感じることも出来る。。例えば、くすぐったいと感じる箇所に痛みを与えた後で触ると、くすぐったさを感じずにゾクゾクする感覚を得ることが出来る。
痒い所をかくと気持ちがいいように、痒い所に熱さなどの刺激を与えると、同様に気持ち良さを感じることが出来る。
人の体には快感と感じる事が出来るスイッチが幾つもある。
それは本来もつ人の機能でもあり、冒頭の想い(心)によって変わるものであったりもする。
SMに置ける痛みも、ただ痛みを我慢させているわけではなく、それを快感と感じるように施しているのだ。
SMは痛い、苦しいというのは正解のようで正解ではない。それが出来ない人や相手に痛みを与えられたら、ただの痛みや苦しみでしかないし、そのままSMを誤解してしまうことになる。
縄や鞭やスパンキング♪
蝋燭や針や首絞め♪
本当はとても気持ちの良いものに成りうるもの。
相手を知り、そこに導くこともSMの醍醐味であり楽しみでもある。
お尻を叩かれるだけでイク。
子宮や顔を踏まれるだけでイク。
首を絞められるだけでイク。
耳元で囁かれるだけでイク。
噛まれてイク。嘘のようなその他諸々の快楽は、特別な性癖を持つ人だけのものではなくて、誰にでも可能性がある人間の快楽の機能。